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【完全版】ホームインスペクションとは?初めての方に詳しく解説します

こちらのページをご覧の方の中にはテレビや雑誌、インターネットなどで「ホームインスペクション」または「インスペクション」という言葉を知り、興味を持った方がいらっしゃるのではと思います。近年、空き家問題や中古住宅流通の活性化にともない、インスペクションがより重要視されるようになりました。ですが、まだ「インスペクション」という言葉は一般的に普及しきれておりません。本記事ではまずはじめに「インスペクション」とは何かということを詳しく解説いたします。

ホームインスペクションとは?

ホームインスペクションとは「住宅診断」や「建物診断」などと呼ばれ、建物の劣化状態や欠陥、補修すべき箇所などを建築士や建物に精通した専門家が詳しく調査・点検することを言います。

主に中古住宅の購入の際に行われ、アメリカでは約70%の割合で実施されています。日本ではまだ一般的に普及していませんが、空き家問題や中古住宅の流通、活性化を目的として、徐々に広まりつつあります。

2018年には宅建法が改正され、主に中古住宅の売買において、媒介契約や売買契約の際に、ホームインスペクションのあっせんなどの事項が追加されました。

中古住宅を購入する前に建物の状態を把握することで、購入前に修繕計画を立てたり、あるいは気になる箇所を購入前に修繕して、安心して住むことができるようにしたりなど、建物の売買において売り手にとっても買い手にとってもより良い取引ができるような目的やメリットがあります。

ホームインスペクションはどこを調査するのか?

◆主な調査項目

基礎調査/屋根劣化調査/外壁劣化調査/蟻食・蟻害調査/住居 床傾斜調査/バルコニー調査/屋根裏調査/柱傾斜調査/基礎圧縮強度調査 その他

調査を行うのは、建築士、住宅診断士などの有資格者になります。上記項目にあるように住宅の劣化状況、欠陥の有無などを調査します。国土交通省が定める「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を基準に照らし合わせて、目視と専用器具を使用し、基礎から外壁、屋根、内壁、シロアリなどを調査します。調査結果は書面で作成し、ご報告いたします。

また、合わせてリフォームをご希望の場合は、工事の見積もりも一緒にお出しすることもあります。

インスペクションを行うメリット

ホームインスペクションを実施するメリットは大きく分けて3つあります。

  1. 01.購入後の不具合発覚などのトラブルを未然に防ぐ
  2. 02.中古住宅や持ち家のリフォームでも補助金や減税などの優遇が受けられる
  3. 03.なによりも専門家による調査だから安心して住むことができる

01のトラブルを未然に防ぐとは、特に中古住宅の場合、一般の人では建物の劣化具合や欠陥がどこにあるかなどの判断はとても難しいです。購入後に住み始めて気づくこともあり、修繕しなければならなくなり、思わぬ費用が発生してまうといったことも。そういったことを購入前に防ぐためにインスペクションで建物を調査することで、未然に思わぬトラブルを防ぐことができます。

02の補助金や税制の優遇についてですが、中古住宅であっても持ち家のリフォームであっても、一定の基準を満たすことで補助金や減税などの優遇を受けることができます。例えば、中古住宅の場合、耐震性が気になるところだと思います。そういった場合、ホームインスペクションに加え耐震診断を実施して、耐震基準に適合すれば、耐震基準適合証明書が発行され、税制優遇対象となります。
リフォームの場合ですと、断熱リフォームや省エネリフォームなどを行うと、国から補助金を交付されることができます。これらを実現するためにもホームインスペクションを行うインスペクター(建築士などの専門家)による照明が必要となります。

03のなによりも安心して住むことができるというのは、これまでにご説明したとおり、住宅に精通した専門家がインスペクションを行うので、中古住宅に限らず、今住んでいるお家でも気になる箇所や不安に感じるところの状態が把握でき、必要であれば修繕を行い改善できるため、安心して住むことができるようになります。

今住んでいる家のリフォームにもインスペクションを

これまでは、比較的中古住宅の場合に対してのホームインスペクションのメリットをお伝えしてきましたが、現在住んでいるご自宅においてもインスペクションを行う以下のような効果があります。

  1. 01.リフォーム箇所以外の状態も把握でき、思わぬ追加工事などのリスクを抑制できる
  2. 02.耐震性や断熱性などが把握でき、補強工事や性能向上リフォームの計画が立てられる
  3. 03.02に関連し、耐震や断熱、省エネリフォームでの補助金や減税などの優遇が受けられる

01についてですが、例えばトイレをリフォームしたいという要望があった際、一般的なリフォーム業者は単純に現状のトイレの仕様(サイズや排水位置など)を確認して、商品を単純に交換するだけといったことが多いですが、弊社アイスム設計のようにインスペクション技術を標準としているリフォーム業者なら、トイレ以外の劣化箇所や交換と関連して不具合が発生しないかなどの確認を行い、交換後に起こりうるトラブル、またそれによる追加工事などを回避する提案を行います。事前に把握することで、余計な費用の発生も防ぐことになります。

02と03についてになります。耐震性や断熱性などの把握についてです。建物はどうしても経年と共に劣化します。建てた当初は耐震性に問題がなくとも、徐々に建物の強度も変化していきます。インスペクションに加え、より専門的な耐震診断も行っている業者もあります。アイスム設計にも耐震診断士が在籍しており、インスペクションと合わせて耐震診断を行うことも。気になる場合は専門業者さんに診断を依頼してみましょう。

診断結果により耐震補強工事を行うことになった場合は、補助金が受けられることもあります。また、同様に断熱や省エネリフォームにおいても減税などの優遇があるので、工事前には専門家にインスペクションしてもらうことをおすすめします。

ホームインスペクションを行うタイミングは?

次に気になるホームインスペクションを行うタイミングと依頼の仕方になります。これは中古住宅とお持ち家で少し変わってきます。

ホームインスペクションを依頼するタイミング

A.中古住宅の場合:

中古住宅の購入の申し込み後の「売買契約の締結前」。このタイミングが一般的です。購入の申し込み前では、費用をかけてホームインスペクションを行っても、売買交渉権がないため、他の人に買われてしまう場合も。反対に、売買契約締結後だと、ホームインスペクションの結果次第で購入をやめたくとも、手付金を放棄しなければならなくなります。

そういったことも踏まえ、「買付証明書」を不動産仲介会社に提出して購入の申し込みを行ったあとなら、ホームインスペクションの結果次第で売買条件を交渉することができ、購入をやめることも可能に。加えて、ホームインスペクションを実施したことで、修繕範囲や費用の目安がわかり、その後のリフォーム計画を立て、住宅ローンに組み込めるメリットがあります。

 

B.持ち家(ご自宅)の場合:

持ち家の場合は、何か不具合が気になった時やリフォームやリノベーションを検討した時がベストです。ホームインスペクションは基本的に調査のみの場合は費用が発生します。ですが、リフォームやリノベーションの見積りや提案までを含めた場合、費用が発生しないケースもありますので、事前に依頼する業者に確認を取ってみるとよいでしょう。

ホームインスペクションの依頼方法

中古住宅の場合、仲介に入っている不動産会社さんにインスペクションを行っている業者さんを紹介してもらう方法と、ご自身でインターネットや知人の紹介など調べて依頼する方法があります。

持ち家の方も同様にインターネットや紹介などで調べて依頼する方法になります。

尚、問い合わせをする場合、調査のみなのか、リフォームやリノベーションを検討しているのか、または耐震診断も考えているなど、希望している範囲も合わせて伝えると良いです。そうすることで業者によっては、すべて対応可能、調査のみ対応などが分かり、掛かる費用も変動しますので、事前に確認しましょう。

最後に:上手に賢くインスペクションを活用しましょう

いかがでしたでしょうか。このようにホームインスペクションを行うことで得られる様々な効果やメリットをご理解いただけらた幸いです。

私たちアイスム設計では、経験・知識豊富なインスペクターが在籍しております。従来のホームインスペクションのみならず、より専門的な知識が必要とされる耐震診断も行っております。

中古住宅を安心して購入するため、または理想の家にリフォーム・リノベーションするためにも、購入前のインスペクションをおすすめいたします。

また、ご自宅の耐震性や劣化、不具合、リフォーム、増加築などをご検討でしたら、ぜひ、工事前のインスペクションをおすすめします。工事中や工事後の思わぬ不具合やトラブルの回避や追加工事の防止にもなります。

賢く、上手にインスペクションを活用して、理想の住まいづくりを実現しましょう。

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