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大人リフォームするなら、取り入れてほしい耐震性能

大人リフォームするなら、取り入れてほしい耐震性能

はじめに

子供が独立した後、50代から60代のリフォームは大人リフォームと呼ばれ、一戸建て住宅を大規模改修するベストタイミングです。このタイミングのリフォームで、ぜひ取り入れてもらいたいのが耐震性能です。この世代の一戸建て住宅は、旧耐震と現行の耐震基準の間にあたります。大人リフォームを機に、この先30年も安心して暮らせる家になるよう、内側から改善していきましょう。

耐震を取り入れてほしい理由

この時期のリフォームで耐震を取り入れてほしい理由は3つあります。

  • 旧耐震と現行の耐震基準のはざまの年代なので
  • 大規模改修はまとめて行ったほうが、不具合が出にくくコスパもよいから
  • 体力と気力が充実しているうちに

以下、詳しく説明していきます。

旧耐震と現行の耐震基準のはざまの年代

子供が独立する50代から60代において、30代から住み始めた一戸建て住宅の築年数は約2040年となります。旧耐震と現行の耐震基準のはざまにあたる年数は、1981年から2000年であり、築年数19年から38年(2019年現在)になります。

この間における一戸建て住宅耐震診断評点の平均値は0.642となっています(木耐震協調査資料より)。現行の耐震基準において基準点は1のため、不足していることが分かります。評点が0.7に満たない一戸建て住宅は規模の大きな地震において倒壊する可能性が高い点数となっています。平均値が0.7を割っていることから、その年代の一戸建て住宅の多くが倒壊する可能性が高い状態であることが読み取れます。

2015年の熊本地震におけるデータでは、このはざまの年代における住宅の被害状況は、倒壊と大破で約20%となっており、5軒に1軒が危険な状態であるといえます。またその地震の際、無被害の割合は約20%で、現行の耐震基準の約60%3分の1となっています。

関東でも大規模地震が発生する確率が高まっています。今後30年以上、住み慣れた一戸建て住宅で安心して暮らし続けるためにも、耐震性能を診断し、必要な補強を行うことをお勧めします。

まとめてお得、不具合も出にくくなります

築年数20年以降の一戸建て住宅において、リフォームしたいところは様々です。トイレや浴室などの水回り、外壁や屋根、家族構成やライフスタイルが変われば間取りの変更もしたくなりますね。見えない部分のため後回しになりがちな耐震、今後の健康のためにも取り入れたい断熱に対するリフォームもあります。

これらの大規模改修はまとめて行ったほうが、時間が経ってからの不具合が出にくく、トータルでの費用も抑えることができます。

足場を組む必要がある工事をバラバラに行うと、都度足場代がかかります。耐震補強を柱や梁などの構造体に施工する場合、壁や天井、床を外しての工事となるため、内装リフォーの数年後に行うと、もう一度張り直すことになります。耐震補強を行った後に配管工事を行うと、その補強材が配管を通すために抜かれてしまうこともあり、そうなると不具合につながります。

まとめて改修を行うことで1回にかかる費用は大きくなりますが、削減できる費用を抑えることができ、必要な部分を損ねることなく工事を進めることができます。

体力と気力が充実しているうちに

人生100年時代と言われていますね。元気なシニア世代の方を多く見かけ、こちらも元気をいただく機会が多くあります。とはいえ、現在、日本人の健康寿命の平均値は約75歳です。実際に70代でリフォームを行った経験者から、もう少し若いうちにリフォームしておけばよかったという感想をいただくこともあります。

理想を形にしていくリフォーム計画はとても楽しいものです。しかしモノづくりには気力と体力が必要ですね。情報収集や業者の選定、打ち合わせや見積もりのチェック、資金計画、建材や設備の選択、工事中の仮住まい暮らしもあるかもしれません。

体力も気力も充分なうちに、大きなリフォームをするならばベストなタイミングであるこの年代で、内側から見直す機会となる耐震工事をとりいれていくとよいでしょう。

一戸建て住宅の耐震性能の調べ方

耐震診断を受けるとよいですね。耐震診断士有資格者による診断を受け、耐震診断評点を算出してもらいましょう。評点の結果、倒壊の可能性が高い0.7未満の場合、耐震補強を検討していきましょう。

私たちi-sumu(アイスム)設計は、戸建て住宅のホームインスペクション【住宅調査】をはじめ耐震診断も行っております。

さらに調査結果に基づく修繕提案、施工まで対応しております。
加えて補助金の申請や耐震基準適合証明書など、各種手続きについてもサポートいたしますので、
住まいに関するお悩みやご相談ごとなど、お気軽にお問合せください。

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