ライフスタイルに合った暮らしを、中古住宅リノベーションで実現しようと考えた場合、多くの方が住みたいエリアの中古住宅探しからスタートします。そのため、まずは不動産情報サイトをチェックし、地域の不動産会社に行くところから始めます。

この流れで、物件が見つかってからリフォーム会社に依頼となると、実現したい暮らしが候補としている中古住宅で可能かどうか、住宅の安全性能はどうなのか、不明瞭なまま購入の決断をしなくてはならなくなります。

また、物件購入金額とリノベーション費用のバランスをとることが難しくなります。トータルの費用を１つの窓口でみてもらえると、中古住宅の状態が良ければ補強工事を節約することができ、購入価格が抑えられれば内装や設備にお金をかけることが考えやすくなるということです。

不動産会社は不動産仲介のプロであるため、資産価値としての中古住宅という見方をします。また、日本において築古住宅の価値は低くなっています。そのため、資産価値の中に、築古住宅の状態が良いか悪いかの条件は大きく含まれないということが現状となっています。不動産業者は、リノベーションに向く物件なのかどうかという視点で中古住宅を見る職種ではないということです。