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中古住宅リノベーションで増築する場合の注意点。法律と構造の確認をしましょう

中古住宅リノベーションで増築する場合の注意点。法律と構造の確認をしましょう

増築

条件に合いそうな中古住宅が見つかり、収納や子供のスペースを取りたいので増築も視野に入れてという場合、初めにチェックしておきたい項目が2つあります。法的要件と構造的要件です。法律も構造も内容が難しそう!とあきらめず、購入を決めてからできなかった!ということにならないためにも、簡単に確認しておきましょう。

中古住宅リノベーションで増築する場合に注意したいこと

法的要件としては、容積率、建蔽率、斜線制限などです。すでに容積率ギリギリの中古住宅の場合、増築することができません。構造的な要件として、増築すると中古住宅の耐震性能が大きく損なわれるということがあります。

増築に関係する法的要件

生活しやすい便利な立地の場合、敷地に対して建てることできるギリギリの面積で家を作っている場合が多いです。また家の高さに関しても、斜線制限の上限に合わせているケースも多くみられます。

増築を見越して中古住宅を選ぶ際には、現状のサイズと、法律で決められている範囲で建てることができるサイズを比較することが大切ですね。

 

基本的な用語を簡単に確認しておきましょう。

容積率

敷地面積に対する、トータルの床面積の割合です。トータルの床面積を延べ床面積と呼び、1階+2階というように、各階の床面積を足したものにあたります。開放型のバルコニーや玄関ポーチ、延べ床面積の5分の1以下のカーポートは含まれないなど、細かい決まりがあります。ロフトも条件を満たせば容積率に含みません。

建蔽率

敷地面積に対して建物が立っている面積の割合を示します。1階部分よりも2階部分が張り出している場合、張り出した部分を投影した部分を敷地面積とみなします。張り出した部分が1m以内のバルコニーや外階段などは含まれません。

斜線制限

建物の高さに関する制限です。「道路斜線制限」「北側斜線制限」「隣地斜線制限」の3種類があります。3階建てを考える際、制限にかかってしまうことがあるため注意が必要です。

増築で注意したい構造上の問題

中古住宅に新しい部分を増築する場合、それぞれの耐震性能が異なります。現在の家の横に新しい部屋を付け足すか、2階か3階部分に部屋を足す工事を行うことになります。どのケースでも、耐震について設計をしっかりすることが大切です。

1階部分を増やす

これまでの住宅と新しい部分の基礎や建物の強度が異なることにより、地震が起こると力の偏りやねじれが生じ、倒壊につながりやすくなります。増築に合わせて取り除く壁が耐力壁であった場合、既存部分の耐震性能が下がります。接合箇所に偏った力がかかることにより、倒壊を引き起こしやすくなります。

これらを解消するためには、構造からどこに付け足すかを考える必要があります。付け加えることができる場所について、専門家に調査してもらい、その結果から間取りを考えていくとよいでしょう。間取りありきで増築をするのではなく、構造から間取りを考えていくという逆の考え方をしましょう。

2~3階に増やす

上位階に部屋を足すことができるかどうかは、基礎や下を支える階の耐震性能に関係します。1階の窓を減らして耐力壁を増やし、2階や3階を支えられるようにしていきます。

1階の窓が減ることで採光が取れなくなる場合、2階をLDKにするというように、それぞれの建物の特性とご自身のライフスタイルをすり合わせていくように考えていきましょう。

耐震診断を受けて、慎重におこないましょう

中古住宅において、気になるところ第1位は「古くて傷んでいるところ」のようです。気になる見た目がきれいになっていても、内側の古さや痛みが残っていては安心して暮らすことができませんね。

増築も視野に入れた中古住宅のリノベーションでは、耐震診断を受けることと、診断結果をもとに設計することをお勧めします。住宅において、見た目と使い勝手は分かりやすいため一般的に受け入れられやすくなっています。しかし、いざというときに命を守れるかどうかに関わる骨組みにあたる部分については、気になりつつも後回しになってしまうという傾向があるようです。耐震性能を上げると様々な制約が出ますが、暮らしやすさやデザインを犠牲にすることはありません。そこは設計者やプランナーの提案力が試されるところです。専門家ならではの提案を期待しましょう。

私たちi-sumu(アイスム)設計は、中古住宅の1次的なインスペクションから耐震診断など2次的なインスペクションについて多く相談を受けています。インスペクションチームとリフォームチームが共同作業しながら、ご希望の住まいを形にしていくお手伝いをさせていただきます。お悩みやご相談ごとなど、お気軽にご連絡ください。

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