ホームインスペクションがお家にもたらす効果とは？

公開日:2020/10/08

他の記事でも触れていますが、ホームインスペクションを行うことの効果、メリットについてご説明します。よく「お家の健康診断」と例えられる通り、お住いの現状での「健康状態」を知ることができます。では、それによってどういった効果があるのか、その結果を今後どう活かしていくのかというところを具体的にご説明します。

インスペクション実施の効果01【現状把握】

建物全体の劣化状況や欠陥などの「健康状態」が分かる

まずは、建物全体の「健康状態」が把握できます。例えば、人間ドックを思い浮かべていただければ、わかり易いと思います。視力検査から身体測定、レントゲン、胃カメラなど、身体の一通りを検査して、現在の健康状態を把握します。

後日、結果が送られてきて、特に問題がないのか、あるいはより詳しい検査が必要なところがあるのかが分かり、良い結果でも悪い結果であっても自分自身の身体の状態が把握でき今後の生活に活かすことができます。

ホームインスペクションはまさにこれと同じです。今住んでいる、あるいは検討している中古住宅などの建物全体の「健康状態」を診断・調査して、まずは現状の状態を正しく把握します。そして優れた性能や修繕が必要あるいは急ぎでなくとも今後必要となるであろう箇所を把握して、これからの暮らしの計画に活かすことができます。

インスペクション実施の効果02【修繕費用目安】

今後必要となるであろう修繕費の目安が分かる

はじめに建物全体の状態が把握できたら、同時に修繕が必要な箇所も診断士から説明があります。急いで修繕した方が良い箇所、急がなくとも大丈夫な箇所、反対に性能的に優れている箇所などが分かり、住み始めてからの修繕計画を立てることができます。

加えて、診断士により修繕に掛かる修繕費のおよその目安を知ることができます。

今のお家、あるいはこれから購入する予定の中古住宅などにおいて、修繕費用を含めた今後の資金計画に役立てることができます。

これを知っている、知らないでは大きな違いあります。事前に知らず、ある日突然不具合などが起き、思わぬ出費になり戸惑うことも。事前にある程度知っていれば、その時のための資金を準備しておくことができ安心です。

インスペクション実施の効果03【リフォームに活用】

リフォーム・リノベーションする時に余計な費用を抑えられる

リフォームやリノベーションを行う場合にインスペクションを実施することで、検討しているリフォーム箇所以外の状態を把握できるので、例えば、閉鎖的なキッチンの壁を無くし、開放的なキッチンにしたいと思った場合、その壁を無くしたことによりどのような影響が他に起こるのか、既存のキッチンを撤去した跡に何か不具合はないかなどが分かります。

仮にそういった部分を診ずに、単純にキッチンをリフォームした場合、もし無くした壁の天井の内側が実は腐食しており、数年後に雨染みや破損などが発生して、再度工事しなければならないといったことになる可能性があります。

ですので、そうならないためにインスペクションを実施しておくことで、リフォーム箇所周辺の状態を把握し、もしすぐに修繕が必要な箇所が発見されたら、リフォームと同時に工事を済ませることができます。後々、発覚して、また壁や天井を撤去して工事するとなると、余計に費用や時間が割かれることとなります。インスペクションにはそういったことを未然に防ぐ効果があります。

インスペクション実施の効果04【耐震診断・耐震補強】

漠然とした不安を解消する「耐震診断」

さらにホームインスペクションに加えて料金がかかりますが、専門的な「耐震診断・耐震補強」で安心な住まいを建物の地震に対する耐震性を診断する「耐震診断」を実施することもできます。

地震対策の一歩は、お住いの耐震性を知ることからです。
耐震強度が明確になり、漠然とした不安を解消することができます。

そして弱点を知ることで補強が必要な場合の対処法がわかります。もし補強が必要な箇所が発見されても、具体的な改善策をご提案します。特に中古住宅をご検討の方は耐震診断をおすすめします。

加えて、リフォーム時に構造変更を伴う場合には、構造調査を徹底し、構造企画に基づいて適切な補強を行います。有資格者による耐震診断では、図面とともに、床下から屋根裏までの構造を調査し、コンピューターによる耐震診断書を発行いたします。
耐震金物や耐力壁の配置計画など構造計画に基づいた適切な補強を行います。

インスペクション実施の効果05【減税や補助金優遇】

中古住宅購入やご自宅のリフォームでも減税や補助金の優遇が受けられる

中古住宅を購入する場合、耐震診断により「耐震基準適合証明書」の発行ができると住宅ローン減税を受けることができます。尚、耐震基準に満たしていなかったとしても、耐震補強工事により基準をクリアし、適合証明書が発行されたら住宅ローン減税を受けることができるようになります。

また、もう一つ、既存住宅瑕疵保険の検査に合格して、当該保険に加入して保険付保証明書を取得することでも同様に住宅ローン減税を受けることができます。それぞれホームインスペクションと一緒に行うことができ、建物全体の状態を把握できます。

◆その他耐震基準適合証明書または既存住宅瑕疵保険の保険付保証明書を取得するメリット

住宅ローン控除・減税
登録免許税の軽減
住宅取得資金の贈与に対する贈与税の非課税
不動産取得税の軽減（昭和57年以降1月1日以降に建された住宅は適合証明書不要）
地震保険の保険料の10％割引など

以上のような優遇があります。

さらに宅地建物取引業者販売からの中古住宅購入の場合、都道府県民税の所得割額と不動産の持分割合に応じて給付金が受けたり、リフォームやリノベーションで断熱リフォームや省エネリフォームなどを行った場合に補助金が受けられたりといった制度もあります。

インスペクションやフォームなどを行う時に調査してくれる業者さんに詳しく聞いてみると良いです。

最後に

いかがでしたでしょうか。ホームインスペクションを実施することの効果やメリットをお分かりいただけましたでしょうか。

弊社アイスム設計では経験豊富なインスペクター（診断士）が在籍しております。基本的なインスペクションから専門的な耐震診断、耐震基準適合証明書発行、既存住宅瑕疵保険の検査、減税・補助金の申請サポートまで、幅広く対応しております。

中古住宅はもちろん、今のお家のリフォームやリノベーションでもインスペクションはとても効果的です。理想の住まいを長く大切に住み続けるためにも、ぜひ一度ホームインスペクションをご活用ください。不明点等ございましたら、いつでもご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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